「続・あの頃のまま」
1979年にユーミンが書いてくれた「あの頃のまま」。この曲の登場人物達も30年近く歳をとったわけですが、彼らは今どうしているの?というテーマでアルバムを作ろう、というのがプロデューサー吉田氏のアイデアでした。
その話を聞いたとき、僕らは思いました。意外性のある人に曲を書いてもらい、まさか!のコラボレーションをしてみたいと。アルバムを聞いて下さる皆さんも、この、まさか!の組み合わせに驚かれるかもしれません。でも、出来上がりには納得のハナマル印がもらえるものと信じています。
「アレのソレが最高なのよ」と固有名詞が出てこない会話(ボクはついていける!)でいつも盛り上がるムッシュかまやつさんに、何年か前に言われたことがあります。『ブレバタってさ、エバリーみたいな、なんかシンプルな曲を歌うといいと思うんだよな』。曲が届いたらまさにエバリーブラザースがここにいるような気がして感激。それをブレバターブラザースの全ベタハモで仕上げました。
ユーミンが僕らの為に書き下ろしてくれた曲は10曲を超えています。「あの頃のまま」があって僕らがあり、僕らがあって「あの頃のまま」があります。そこには松任谷くんもあって、僕らの為にいつも力を注いでくれました。
今回もユーミンは想いをいっぱいつめて僕らに書いてくれました。忙しい時間を割いてスタジオまで来てくれては、僕らの声が曲の雰囲気と合うかをチェックし、詩も曲も何度も書き換えブラッシュアップしてくれました。
“シャングリラ”が始まる直前にできたこの曲はきっと「海岸においでよ」があって僕らがあり、僕らがあって「海岸においでよ」がある、になる曲です。
小椋桂さんとはラジオの番組で一緒になっただけの面識でしたが、まさに、意外なコラボなので、無理かなと思いつつも曲をお願いしました。ところがなんと彼からの曲が最初に届いたのです。この曲は凄くいいぞとすぐに解ったのですが、低い声で人生を歌いあげる小椋佳さんの渋い情感を、高くてチョイ軽めの僕らの声でうまく表現できるのか!と、ビビリンになったボクでした。でも俺はこの曲がメチャ好きなんだから、お前をモノにすると自分に言い聞かせ、旅先のホテルや運転中の車の中や風呂の中、歩いているときも、はたまた夢の中でも練習したかいがあってか、小椋さんとの初めてのコラボレート作品はじゅうぶんに満足できる仕上がりになりました。
犬の散歩で遭遇しちゃう杉ちゃまは、湘南の僕んちに泊まったり、一緒にヨットに乗ったり、お酒を飲んだりのお互いよーく知った仲なので、彼のちょっとしたいたずらっぽさと無邪気さと真面目さを折り込んだ歌詞を、とても楽しんで歌いました。杉ちゃま&ブレバタの3声ハーモニーも楽しみました。
浜口君は幻のCAFE BREAD&BUTTERの頃からの遊びと音楽の仲間です。そしてなんといっても素晴らしいミュージシャンです。今回は違ったタイプの曲を3曲も書いてくれました。どの曲もよくできていて、1曲にしぼるのにだいぶ時間がかかりました。今度はステージで一緒に歌うのが楽しみです。
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森山良子さんは「マリエ」など僕らの曲を唄ってくれていますが、ある日良子さんのプロデューサーの金子氏に電話をしたところ、「サッチン、良子ちゃんにブレバタ用の曲を書いてもらったら?」といきなりうれしい話。ワ−オ!以心伝心が起こりました。3拍子のこの曲にうまくのれたのかちょっと不安でしたが、たまたま良子さんとちょいと一杯呑む機会があったときに、どう?聞いてくれた?と言ったら、◎をくれました。
加藤君は1985年に「夢がとぶ」と言う名曲を僕らに書いてくれました。あの素晴らしい曲をもう一度、と思いお願いしたところ、彼らしいとてもオシャレな曲をプレゼントをしてくれました。この詩の内容のようなセレブな人の感覚で、とある午後どこかのカッコいいBARで過ごしてみたいと思いながら歌いました。
麻田君とはこれまたふる友で、1960年代の始めに田舎からNEW YORKに出てきた若き日のボブディランの面倒をみていたFOLKLORE CENTERのオーナー、E.G YOUNGを僕に紹介してくれたのが麻田くんで、このことで僕が音楽の道を歩くきっかけになりました。その後もプロデューサーとしてアルバム「MISSING LINK」をてがけてくれ、40年来の友は今度は曲をくれました。
曲の内容は僕らの友達の湘南のサーファーの話です。そのサーファーは若くして亡くなってしまったのが、いまだに信じられなくとても残念です。麻田くんの要望もあってこの曲は明るいサウンドになりしました。
石川君の曲はとてもうまく出来ていて、僕らにはなかなか書けないタイプの曲です。くやしいほど素敵な曲です。初めてのコラボですけど、いい感じで仕上がったと思います。
多様な曲たちにお似合いのオーダーメイドの洋服を作ってくれた新川君、京田君。ふたりの行司がアルバムの方向性をまとめてくれました。
山川啓介さん、松井五郎さん、田口俊君、安藤芳彦君、明川哲也さん、稲葉エミさん、ステキな歌詞をありがとう。
そう、みんな友達。会えば昔話やゴシップで盛り上がって、ヨッパラって、大笑いしてチャンチャン。でもボクらを繋いでいるのは音楽。みんなから素敵なラブレターが『音楽』という形で届きました。
二弓君、僕らは本当に幸せ者だよね!
このラブレターを歌に乗せて,今度は僕らから皆さんへラブレターを届けます。そして「あの頃のまま」はまだまだ続きますのでお見逃しなく。
これからもおじちゃん達頑張りまっせ!
レコーディングは永遠に残る記録でーす。
ありがとう、心からみんなにありがとう。
幸矢
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